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概要と期待される内容

「メカトロテックジャパン2025(MECT2025)」は、奇数年開催としては日本最大規模の工作機械見本市であり、第20回目を迎えます。開催期間は2025年10月22日(水)~25日(土)、会場は名古屋市のポートメッセなごやです。今回は3つの展示ホールすべてを活用し、約500社が出展、2,000小間規模となる予定です。主催者は来場者数7万人規模を見込んでいます。

前回(MECT2023)は、492社・2,103小間と過去最大規模を達成し、来場者数も77,225名に達しました。新設された第1展示館の利用により、展示面積は拡大。今回のMECT2025も、その勢いを受け継ぐ形で大規模な開催が期待されています。国際的な参加も多く、2023年には25か国以上の製品が展示されており、2025年も同様のグローバル性が見込まれています。

特別プログラムとセミナーハイライト

MECT2025では、主催者企画として「医療分野を支える加工技術」をテーマにした特別ゾーンが登場します。ここでは、医療用精密部品の加工実演が行われ、手術用鉗子の微細部品、マイクロ流体デバイス(MPS)、整形外科用インプラントなどを実際に加工します。来場者は、高精度マシニングや金属射出成形、5軸加工などの現場を間近で体感することができます。

また、セミナープログラムも充実しています。3日間にわたり、各回400名規模の無料セミナー(事前登録制)が開催されます。テーマは多岐にわたり、以下のような分野が取り上げられます。

  • 自動車分野:トヨタによる次世代人材育成とものづくり論、マツダのe-SKYACTIV R-EV製造

  • 航空宇宙分野:ボーイング・ジャパンによる自動化事例

  • 宇宙産業:インターステラテクノロジズによるロケット製造

  • デジタル化:日立による社会インフラのDX、ヒルトップによる中小企業からのDX推進

セミナーはすべて日本語で行われ、業界の最新動向を直接聞ける貴重な機会となります。

MECT2025とMECT2023の比較

MECT2023は、過去最大規模となる492社・2,103小間の出展、77,225名の来場を記録し、大きな成功を収めました。テーマは「FEEL IT! 工作機械の力を会場で体感」で、実演展示が特に注目されました。主催者企画「匠の加工技術」では、セラミック基板の高精度研削やアクリル材から昆虫模型を削り出すマイクロ加工など、革新的な技術が披露されました。

セミナーでは、自動車、航空宇宙、ファクトリーオートメーションの分野でトヨタ、日産、ボーイング、IHI、川崎重工、ヤマハ発動機といった大手企業の専門家が登壇し、未来のものづくりに関する議論を展開しました。来場者アンケートでは82%以上が次回も来場意向を示し、出展企業の98.5%が再出展予定と回答しています。

こうした成果を踏まえ、MECT2025はさらなる規模拡大と技術発信が期待されており、特に労働力不足や環境対応、デジタル化といった課題に応える展示や議論が展開される見込みです。

記念合同誌と会場配布

MECT2025の開催に合わせて、日刊工業新聞社は特別な記念企画を実施します。技術系3誌「機械技術」「プレス技術」「型技術」が合同で、MECT2025特集号を発行します。この合同誌では、展示会の見どころ、会場マップ、出展製品の紹介などを掲載し、10,000部の小冊子を会場で無料配布する予定です。これにより、3誌の定期読者(合計発行部数約95,000部)に加え、会場来場者にも直接リーチできる仕組みとなっています。

広告出稿企業にとっては、自社製品や技術を業界誌と展示会来場者の双方に訴求できる絶好の機会となります。記事広告や純広告の形式で出稿可能であり、製品導入事例やトップインタビューを掲載することもできます。MECT2025に向けた有力なプロモーション手段として注目されています。

結論として、MECT2025は2023年の成功を踏まえ、さらなる飛躍が期待される展示会です。医療分野を切り口にした実演展示、デジタル化・自動化・人材育成など多岐にわたるセミナー、そして日刊工業新聞社の特別合同誌による情報発信。

 

2025年10月22日(水)~25日(土)、名古屋・ポートメッセなごやで開催されるMECT2025に、ぜひご注目ください。